Rintaro Kanemoto | GALLERY | GO BEYOND

01/10

Bird (2011)

写真を始めたきっかけは、小学生の頃から大好きだった野鳥観察。当時は毎週末のようにバードウォッチングに出かけてはコンデジ片手に記録写真を撮っていた。中学に入学してすぐに念願の一眼レフカメラを購入。次第に鳥以外の色々な被写体に興味を持つようになり、今の作風に至る。

この写真は2011年にInstagramへ投稿した「コシアカツバメ」の写真。ちなみにID torintaro は当初から変わっておらず、鳥とりんたろうをかけている。ちょっと恥ずかしい。

02/10

Nature (2011)

投稿時のタイトルは「自然の恵み」写真を始めて1年目のタイムラインの8割ほどは野鳥か草花で溢れていた。これは実家の庭に咲いていたひまわりと水滴。純粋に綺麗だと思った対象だけを撮っていた頃。

03/10

humans and (2014)

高校に入学して、カメラの持ち込みが許されるように。1年生の時にグラウンドで行われた警察犬の訓練。皆が下で見ている中、先生に許可を貰って一人教室から見下ろして撮影した。構図に限らずレタッチ段階での表現を意識し始めたのはこの頃からだと思う。3枚組でJPS展のフォトコンテストに応募したところ、20歳以下部門でまさかの最優秀賞を受賞。写真を見せる事への自信に繋がった。

04/10

Hiroshima (2015)

地元広島の基町アパート一帯で撮影した写真。この区域特有の建築・空気感が大好きで、今でも帰省する度に通っている。訪れる度に視点の変化に気付いたり、変わっていないことに安心したり、自分の撮影スタイルを再認識できる場所。

05/10

keitora (2015)

フォトコンテストの表彰式に参加するために東京へ行く道中、新幹線から撮影した田園と軽トラ。当時東京は夢のような場所で、移動中も胸を高鳴らせて窓に常に張り付いていた。

06/10

Malaysia (2015)

高校2年生の時、国際交流プログラムでマレーシアに行った。この写真は移動中のサービスエリアで建物から出て行く人たちを撮ったもの。上下反転させると反射で体がゆらぎ、光に向かっていくような不思議な写真になった。見るたびに当時感じた異国の空気や音、感情が不思議と蘇ってくる。すごく記憶に残っている写真。

07/10

New York (2018)

2018年の冬に一人でニューヨークとアリゾナへ。マンハッタンのワールドトレードセンター駅は地面が白く、行き交う人を上から撮影する事ができる。高校時代のシチュエーションとも重なり夢中で撮影した。SNSでの反響も大きかった写真。

08/10

ballpark (2018)

ルールが分からないのに知人に誘われ野球を観ることに。試合を見ていてもさっぱりなので周囲を観察していると、色彩や人の動きなど次第に野球場そのものの魅力に惹かれるようになった。SNS上での反響も大きく、後に自ら球場に赴き2試合を撮影し同名のZineも作成した。

09/10

0.969 (2019)

突然テーマが降ってくる事もある。写真専門学校の講評会に向けて作品を制作していた当時、テーマもいまいち定まらないまま自転車で淡々とコンビニの外観を撮り集めていた。疲れ果てて帰る途中ふと左を見ると、綺麗な左右対称の線が目に入ってきた。夜の看板を完全な真横から見たとき金環日食のような天体的な魅力を放つ事に気付き、その夜から新しいシリーズとして撮り始めることに。タイトルの0.969は、2012年に観測された金環日食における食の最大値のこと。

10/10

BOUCI (2021)

仕事で初めて北海道に行った際に撮影した写真。広大な畑に点在する個性的な倉庫に惹かれ、シリーズとしてミニマルに撮り集めた。知らない土地に訪れる度に、写真を始めた当時の純粋な視点が少し戻ってくる気がする。